報告: HTジャパン・初代カントリーコーディネーター
早川映子
<ヒューマニティチーム・グローバルカウンシル>
カントリーコーディネーター・世界会議(トルコ)リポート
2004年11月15日〜18日
6月に私がカントリーコーディネーターとなって以来初めての世界会議は、11月中旬、憧れの地、東西文化の融合場所であるイスタンブールで行なわれた。
勿論、トルコに行くこと自体初めてだった。
そもそも今回の会議の場所がトルコに決定したのは、単純にトルコがホスト国になりたい、と立候補したためだ。
今後も、HTでは、立候補する国で会議が行なわれ、そこに世界中からカントリーコーディネーター達が、なんとか時間とお金をやりくりして、
集まって来ることになる。行く前は、ホスト国なんて大変そうだなぁ、としか思っていなかったけれど、帰ってきた今は、是非いつか、
日本もホスト国になりたいものだ、と思っている。
それくらい素晴らしい体験だったのだ。
ニールの提唱で始まったこのヒューマニティチームは、世界中で同時に始まった運動であるということと、ひとつなる世界の実現のために、
文字通り世界各国が常にコミュニケーションしながら絆を深めていくことに大きな重点を置いている。
その中でも年に二回の世界会議はとても大きな意味があるのと同時に、ほとんどの参加者は、自分のお金で来るため、これに出席すること自体が、
この活動に対するものすごい決意表明なのだ。
実は、トルコまで行くことに関しては、私自身、ほんの少し迷いがあったのは事実だ。実際に行ってみるとまったくそうではないことがわかったが、
どうしても地理的に「イラクに近い」ということや、毎年何回かニュースとなるトルコでのテロなどが、何か不穏なイメージを生み出していて、
私の家族も「本当にHTというものの会議にそんなに意味があるのか」、と何度も私に確認するように、と心配していた。
しかし、出発の日が近づくにつれて、今のこの時期に、アジアとヨーロッパ、イスラム教とキリスト教など、
色々な意味での東西文化の融合の歴史を持つこの国に行くこと自体がとても意味があるように思えてきて、使命感のようなものを感じ出した。
そして、いつしか、出発の日までに、私は何故か、本当に『平和』の波動で満ち足りていた。
イスタンブールは成田からの直行便で約12時間。空港では、トルコのカントリーコーディネーター(以下、CCと表記。)のドゥイサルと、
プロジェクトマネージャーのアイダが待っていてくれた。
初めて会ったとは思えないほど強烈なハグと、不思議な懐かしさでいっぱいだった。そして何よりも、この2人の、特にCCのドゥイサルの、幸せいっぱい、
という感じをかもしだす肯定的なパワーに圧倒されてしまった。すごい…!のっけから感嘆符だらけの私だった。
ドゥイサルにホテルに車で送ってもらいながら、私は、夜のイスタンブールの街の中、イスラム教のモスクが幻想的にライトアップされているのをぼんやりと
見ていた。やはり魂は、いつかはるか昔に、ここにいたことがある、と言っているようだった。
なんともいえない落ち着きや、懐の深さ、親しみやすさなどを空気に感じた。ラマダン明けということもあり、街は夜中近いというのにお祭りモード一色だった。
実際の会議開始の3日前に入った私だったが、程なく次々と、各国のCC達が到着し始めた。
面白いのは、ほとんど皆、普段からインターネットのヤフーグループなどで文字上では親しく交流していたため、
名前だけはすでによく知っている人達ばかりで、あとは見た目、というか肉体的、エネルギーを感じあうだけだったということだ。
名前を聞いて、お互いに、「ああ、あの!」と、名前が先にわかっている、という、これは最近国内でもそうだが、以前なら考えられない出会い方をしていた。
チェコ共和国のジャネッタ、イタリアのステファノ、ワールドワイドチームのリーダーであるスティーブ、
70歳を越えているとは思えないパワフルレディのアメリカのナンシーなど、まるで、魂の再会というにふさわしい、
どこか懐かしいビッグハグで次々とグループメンバーが揃い始め、私の中では、すでに、HTの国際会議というのは、「会議」というよりは、
「魂の交流」であり、絆の確認なのだ、ということを実感し始めた。
会議の場所は、イスタンブールの観光地区のど真ん中で、有名なブルーモスクや聖ソフィア教会のすぐ隣にある小さなホテルをほとんど貸し切って行なわれた。
HTトルコの人達の熱心な交渉で、なんと、一泊三食付約3000円だった!みんな自腹で来ているだけにこれはとても嬉しい料金で、
このおかげでとても豊かな気持ちになれた。
<スピリチュアルな『会議』>
集まったのは、アメリカ、イタリア、ドイツ、スェーデン、イギリス、ウェールズ、フィリピン、ケニア、オランダ、ベルギー、日本、エクアドル、
オーストラリア、チェコ共和国、トルコ、ポルトガルの16カ国、総勢約30人。
一日目は夜のオープニングセレモニーのみだった。が、このセレモニーの意義と雰囲気が素晴らしかった。
ホテルのロビーで、参加者全員が輪になって、手をつないだ。世界16カ国の代表と、地元トルコのHTのチームメイトも加わって、
大きな輪を作ってお互いを見渡した。音楽に合わせて簡単なダンスをしたりしながら、みんなの顔を見ていると、それだけでもう感極まって涙が思わずこぼれた。
この人達は、皆、あの、「神との対話」に書かれている深遠なメッセージに感銘を受け、ヒューマニティチームの構想に共鳴し、世界の変化のために、
まず自分が変化しよう、という決意で、勇気を持って一歩踏み出した人達なのだ、この人達は、世界のありとあらゆる場所で、普段は、
彼らと共に動いている更に多くのチームメイト達と繋がっているんだ、そう思うと、
わざわざここまで来て彼らと手を繋ぎに来ただけだったとしてもそれだけの価値がある、そんな風に感じられた。
部屋はすでに、そのような想いで満ち溢れているようだった。
そこにあったのは愛と、「ひとつ」であるという波動だった・・・
二日目。いよいよ朝から会議だ。一応、大体の進行表は、前もってインターネットで配布されていた。
今回は、HTワールドワイドがアメリカ・カリフォルニア州のNPO法人となってから初めての会議でもある。
盛りだくさんのプログラムの中でも、新たに発表された「新しい霊性の7つのフォーカス」というテーマに基づいて、それぞれの国のHTの活動の中で、
どのようなことがうまくいっているかを発表する、各国のプレゼンも皆楽しみにしていたものの一つだった。
また、今までのHT活動となってきた二大グループ、スタディグループ(学習会)とエモーショナルサポートグループに加えて、
新たにビーイングネスサークル、という一歩進んだ活動が提案されることも楽しみだった。
さらに、今回の会議の大きな特徴は、過去の会議すべてにニールが参加してきたのに対し、今回は出席せずに、アメリカのオレゴン州から、
ITを駆使しウェブカメラでのライブ中継という形で参加することになったことだ。
こうなるに至ったのには、単純にニールが多忙だということ以外にさまざまな理由があり、そのうちの一つとして、アメリカ国内でニールがHTを支配している、
とかニールの個人的組織なのではないか、という誤解があることに対する答えでもあったということだ。
これは、終わってから、出席したCC達ほぼ全員が感じたことだったが、結果的に、ニールが常にいる、という会議ではなかったということが、
飛躍的にHTの活動とは何か、を自分達で理解し、自分達で創造していくという実感につながったのだった。
それでいて、ニールという「アンカー=錨」が、わざわざ多忙の合間に、HTの会議に向けてレクチャーや質疑応答の時間をとってくれているということが、
活動の意義をより一層深めたと思う。
そんなわけで、会議の進行役に当たる位置の席には、ワールドワイドチームのディレクター/リーダー達である、スティーブとリンが座り、
もう一つはその時プレゼンをしている人が座り、反対側には中継映像を映し出す大きなスクリーンがある、という形で行われた。
最初は、またまたセレモニーで始まった。HTのロゴが印刷され、その下に各国の名前を書いた小さな四角い紙に、
皆で小さなキャンドルを置いて火を灯し瞑想した。ここに出席している国、していない国、またHTがある国、ない国、
すべての人類がひとつであることを忘れずに、この会議を進めていくのだ、と…。
その後、簡単なスティーブの挨拶で、今後この会議、及び世界各国CC達のグループは「グローバル・カウンシル(世界評議会)」と呼ばれるという発表があった。
そして、すぐにビーイングネスサークルについての発表、各国のHT活動例の紹介、と続いていった。その間、終始感じられたのは、この会議、
このHTという活動は、本当に、参加者全員が「リーダー」であり、お互いがお互いをそのような敬意の姿勢で受け止め、
それでいてお互いを対等な存在として扱う、ということだ。まさにナマステの精神である。
(会議での一つ一つの発表の内容は、「会議の要点メモ」として掲載した(左フレーム参照)ので、それを見て頂ければもっと雰囲気がわかってもらえると思う。)
それぞれの持ち時間は、約30分。いくつかのプレゼンの後は、必ず「スピリチュアル体験」という時間が用意されている。
最初私は、これは「休憩」程度の感じかな、と思っていたのだが、時間的にも、その意義としても、単なる気分転換や休憩以上の大事な時間だったと今は思う。
このスピリチュアル体験については、会議の前に、ドイツのCC、クラウディアが取りまとめ役として立候補し、
ファシリテーターとして祈りやエクササイズやなんらかのスピリチュアルワークをしたい人を募集していたので、私も立候補しておいた。
つまりこれは、それぞれ誰かがリードしながら、グループみんなで「スピリチュアル」な体験を共有する、という時間なのだ。
中には、「祈り」の時間もあり、「肯定的な意図=アファーメーション」を唱える時間もあり、簡単なストレッチエクササイズや、
みんなに感謝の気持ちを伝えてハグをする、など実にさまざまなものがあり、しかもそれを毎回違う人(国)がリーダーとなって行なうというのが実に素敵だった。
後で皆で話したところ、会議の「実務的」「実際的」「三次元的」な内容も重要だが、HTのようなスピリチュアルな活動をするグループにとっては、
このようなスピリチュアルな体験の共有が何よりも大切であり、皆の絆を創る上で欠かせないものだということに皆同意していた。
<「言霊ワーク」>
私(日本)のスピリチュアル体験として、私は「言霊ワーク」なるものを行なった。実は、このトルコ会議に先立って、
各地のリーダーやボランティアスタッフとしてHTジャパンを手伝いたいという人達で作っているインターネット上のコミュニティ(リーダーズコミュニティ)
において、青森の寺山さんが素敵な書を書かれることから、皆でポジティブな単語や言葉を集めて、それを彼女にポストカードの大きさのカードに書いて頂き、
日本からのお土産として持っていってもらおう、という提案が(前回のハーグ会議に出席した真田氏による提案)なされて、
それを快く引き受けて下さった寺山さんの、本当に、素晴らしいカード30枚を私は携えてトルコに来ていたのだった。
その実物をこれを読んでいる皆さんに見て頂けないのは残念だけど、トルコに出発する前に、青森から私の自宅に送って頂いたそのカードを拝見した時、
あまりの温かい、優しい、素晴らしいエネルギーで、私は大泣きしたのだった。それは、寺山さんの作品であるのは勿論なのだが、そこに、
この会議の意義を感じてくれている皆の想いが込められていたことが、私の胸を震わせたのだった。
寺山さんが、全身全霊を込めて「形」にしてくれた、みんなの気持ちを持っていくのだ、みんな、一緒に行けなくても、心は私と一緒にいてくれているのだ、
という喜びと感謝で、いつまでも涙が止まらなかった。
そのカードに加えて、いつも学習会に参加してくださる方の手作りのキャンドルも人数分お預かりして、私は嬉しい荷物いっぱいで会議に来ていたのだった。
そして、その「言霊ワーク」の時間。私は、参加者の皆さんに、呼吸に意識を向け、その後、すべての所作に意識を向けて欲しいというところから始めた。
日本人と日本の文化に共通の、意識的な動き、そこにある「気」と一体となった意識としての状態になるということだ。
そこからは、私はいつもそうなのだが、少しチャネリング状態になっていたので、驚くようなプロセスが始まった。
そして、一人一人の人に、その状態でカードを選んでもらい、自分のところに来た、「日本語」の文字の波動に、じっくりと共鳴してもらい、何故、
その「言葉」が自分のところに来る必要があったのか、を感じてもらった。
「愛」、「全」、「神」、「気」、「宇宙」、「心」、「感謝」、「地球」、「完璧」、「ありがとう」、「進化」、「ひとつ」などなど、
全員に共通の素地である「神との対話」/新しい霊性に欠かせない言霊たちが、一人一人の心、エネルギーとゆっくり静かに共鳴していた。
そして、一人一人の人は、その言葉をまず日本語で、次に自分の国の言葉でゆっくりと発音し、その言霊と一体となってもらった…なかなか不思議な、
奇跡のようなことがたくさん起きた。いつも「完璧」が口癖の、エクアドルのディエゴが「完璧」というカードを引き、
つい先日過去生リーディングをしてもらって、自分は過去に「真実」をテーマに説教をしていた牧師であったと言われたアメリカのゲリーが「真実」を引き、
「一つなるもの」がプレゼンのテーマであったスウェーデンのトーマスが「ひとつ」を引いた。もうみんなびっくりだった。
最後に、その状態の皆で手を繋ぎ、その場に満ち満ちたポジティブなエネルギーを味わった。水が、愛に溢れる言葉で美しい結晶を作るように、
ほとんど水でできた私達の肉体は今、ポジティブなエネルギーに満ちて、美しい一体の、それも、多面体の、美しい結晶を作ったのだ、と言ってしめくくった。
そこには確かに、スピリット達がいた。スピリチュアル体験は、本当に、実際の体験なのだ。
それが確かに実感されたし、そこでは国境も時間も文化の違いも超越し、単なる会議の意義をはるかに超えていた…
(上記「マリアさん/HTジャパン言霊カード」は左フレームよりご覧頂けます。)
<人類にとって、今後5年間が重要>
そのような意義の「スピリチュアル体験」をはさみながら、ニールのレクチャーと質疑応答が三日目、四日目の午前中に行なわれた。
みんな、まるで家族と話すような感じだったように思う。そこでの内容も、この後に掲載しておくので是非読んで頂きたい。ニールとの時間を通じても、
私が感じたのは、HTは、本当に、大きく成長していくという予感だ。そこにはニールの存在は大切だけれども、ニールが何かを指示するわけでも、
いや、ニール以外の誰も実際に「指示」をしたりする人はおらず、それでいて、この活動の大切さがわかっている人達が、
いつか「HTの存在が必要でなくなる」世界を目指して運動として広めていく、ということだ。
つまり、一人一人、全員の魂が解放されることで、一人一人が、自分の中の、自分というたった一人のリーダー意識に目覚めていくのだ。
「今後、5年間が、人類にとって決定的に大事な期間だ。HTにリーダーとして参加するような人々は、今の世界に責任感を感じている人達だ。」
などのニールの言葉が、本当に私の全存在に、しみいった。
<プログラムより質疑応答が大事>
月曜の夜をのぞくと、正味わずか3日の「会議」は、あっという間に終わった。進行の仕方で特徴的だったのはもう一つ、プログラムよりも、
その場で起きるディスカッションが大切にされるということだ。
一つでも質問がある人が残っている場合は、次の議題にはいかず、根気よく皆で話す。また、多くの議題が、単なる「提案」であって、指示ではないため、
その場で、出席者から実にさまざまなアイデアが出されるのだ。
このため、プログラムはどんどん時間が押していき、最後の方になると、当初予定されていた30分を大幅に縮めて、一人5分、としなくてはならないほどだった。
恐らく日本だったら、対処の仕方として、ほとんどの場合、この質疑応答の時間を削って、進行表通りのプログラムをこなしていくことを優先するだろう。
でも、ここでは何よりも質疑応答が優先される。さすが、質疑応答で構成されている書籍、「神との対話」の読者であるだけある。
そもそも、質問に、「くだらない」質問や、「繰り返しで馬鹿馬鹿しい」質問などないのだ。質問がされる、ということは、何度でも、
その答えが表現される必要性があるということだ。そのような姿勢で、質問された側が、実に丁寧に答える。
これは、日本人があらゆる場面で学ばなくてはいけない姿勢だと思う。
<楽しい時間を共有する大切さ>
朝から晩まで続く会議を楽しくしてくれたのはもう一つ、ホスト国トルコのチームの人達の演出だった。突然、ベリーダンスの衣装で、
音楽と共に会議場に「乱入」してきたり、音楽と共に、お茶のサービスがあったり、トルココーヒー占いの時間を用意したり、と、
みんなを「目覚めさせる」さまざまな工夫をしてくれていた。
その他、夜、会議後には、タレントショーが企画されていたり、ナイトクラブへ出かけたり、よくあんなに少ない
(中心になっていたのは2人、実際に走り回っていたのは4〜5人)人数で、これだけのエンタテイメントを始め、さまざまな準備をしてくれたものだ、
と本当に感心する。しかも、主催者側が、心から楽しそうにしているのである。
「トルコ人は、一緒に楽しい時間を過ごすことが大好きなのよ」とドウィサルは何度も言っていた。
また、毎晩のように夜中過ぎまで、ホテルの隣のお土産屋さんの前の敷地で、お店のオーナー達と一緒にドラムを叩いて踊りまくっていたのも今となっては、
何故みんなあんなにパワーがあったのか、信じられない思い出だ。
<『自分の楽しみに使うのだから…』>
感心といえば、もう一つ。各国HTに共通することで、とても感心してしまったことがある。
それは、「お金」や「寄付」に関する姿勢、つまり、精神世界でいう「豊かさ」の感覚について、だ。
スピリチュアルな世界を学んできた人は、この、お金=豊かさの感覚とか、お金=エネルギーという考え方を知っているとは思うが、
現実にそれを実践していくとなるとなかなか苦しいものがあったりするのも事実だ。実際、HTも、後の資料でもおわかりのように、
すべてのHT活動の中心であるワールドワイドチームですら、一ヶ月の固定収入が42万円程度しかなく、どの国においても、先に述べたように、皆、
カントリーコーディネーター達が、自腹を切って(というより、私の中では、多くの人が趣味につぎ込むのと同じように、
生きがいにお金=エネルギーを注いでいるだけなのだが)活動し、海外の会議にまで遠征していくのを思う時、決して金銭的には「豊か」であるはずがないし、
そこをきちんと見据えないと、多くのボランティア活動がそうなように、非常に厳しい状況で短期間で破綻するとか、逆に突然、
お金の亡者になってしまうようなことになりかねない、という懸念の声も謙虚に受け止める必要があるとは思う。
しかし、このヒューマニティチームという活動は、あくまでも、自分の意志で、何よりも使命感を感じた人々によって、自分の責任において、貢献したい、
という強い情熱で始まったものであり、そのような部分に共鳴した人々にまずは広がっていくものだと思うので、まだ何もしていないうちから、
「将来に対する備え=恐れ」に基づいて資金集めに奔走する、という活動ではないのも確かだ。
まず、「すること=DO」ではなく「BE=その状態になっている」状態から始めること。
それが、HTの皆が「すでに豊かだ、充分あるさ」を口癖にしているゆえんでもある。
だが、そうはいいながらも、では、実際に今回のように、会議の準備など、現実的にお金が必要なことをどうしているのか、と見ていたら…。
いわゆる、常識的ではない発想の下、色々な感心する場面があった。まず、冒頭にも書いたように、
CC達の宿泊ホテルであり会議場ともなったホテルが格安であった理由だが、これは、トルコのCCであるドウィサル達が、ホテルの経営者と毎日のように交渉し、
特にHTの概念を理解してもらおうと努力した結果だということだ。現に、私達が現地にいる間、ホテルの人達は本当に協力的で寛容で、
会議の内容を熱心に聞きに来ていた従業員もいたほど。また、最後のスピリチュアルセレモニー、ビーイングサークルの時などは、ホテルの人や、
隣のお土産屋さんのオーナーも、みんな一緒に参加し、別れを惜しんで泣いたのだ!
また、ニールのライブ中継を可能にしたのは、なんといっても、トルコチームのIT担当だった。
彼は、事前に、ウェブカメラを始めとするさまざまな機材を買い込んで、誰よりも長い時間を準備に費やし、結果的に大成功だったわけだが、このお金も、
ワールドワイドから支給されるわけではない。つまり、どの程度何をやるかは、すべて、個々の地域のHTに、またもっといえば、
関わる個人が貢献したい度合いにまかされており、誰もどの程度何をしろ、などと指示するわけでもないし、後から批判や非難があるわけでもないので、
すべて自分の裁量なのである。最後に、どの程度機材にお金がかかったのか私を始めとする何人かで聞きにいき、もし可能なら皆でカンパしよう、
と申し出たのだが、IT担当のトルコのオズグルは、頑として受け付けなかった。
「これはもともと自分の趣味。このような機材を買うお金があっても、使う機会がなければ何もできない。
でも、自分は自分の好きなことのために今回お金を使うことができ、使う機会も与えられ、しかも皆に喜んでもらえた。
自分は皆にお礼を言いたいのであって、御礼を言われる立場ですらないと思う。」と…。ちなみに、HTジャパンのIT関係を担当してくれているのは、
私の夫だが、彼も、このオズグルとまったく同じことを言う。
もう一つの例は、会議で配布された、進行表や資料をはさんだ美しいバインダーだが、これは、アメリカのCC代理として出席したキースが、
自分の仕事の関係でこれを作れるから、といって、すべて自腹で作って、「寄付」したのだ。
他にも、HTのロゴを入れた帽子や、Tシャツなど、さまざまなものが、自分達のお金で作ってから持ち込まれ、
「これをHTで販売して売り上げはすべてHTの資金にしてほしい」と申し出られたものだそうだ。
他にも、アファーメーションを唱えるためのハンドブックを作って寄付した人などさまざまだ。
すべてが終わった時、トルコのCC達にも、どれくらいの収支だったのか聞いたのだが、
飛びっきりの笑顔で、「真っ赤よ!決まってるじゃない!」と返ってきた。みんなでカンパしようという申し出には、
またまた「自分達が楽しい思いをするために使ったお金を人に補填してもうらおうなんて思わないわ」だった。
そういう私自身もCCとして会議に出席する費用や、ウェブサイトの維持費などは、まったく同じで、自分の好きなことをこんなに楽しくやらせてもらっている、
という感覚でしかない。
こうしたことの一方で、今回の会議では、アフリカ、ケニアのCC、ジュディの参加費用をワールドワイドチームを始め多くの人達の寄付金でまかなった。
また、HTジャパンでは、先ほどの、リーダーズコミュニティの人達が、私個人のためにカンパをして下さったので、そのお金を、
ジュディを始めとする第三世界のCCの人達の滞在費用に使ってもらうことができた。
受け取る方も、与えさせて頂く方も、それを使う側も、誰も何の不平も、後悔も、期待も、計算もない。素晴らしい満足感に満ちていた。
それが「豊かさ」という感覚だと実感した。
<豊かさの課題>
ただし、今回、帰国してからの会議報告会でもご指摘頂いた様に、このあり方をずっと続けていくのは大変だ。
長く、楽々とこの活動が維持されていくためにも、また、とても大事なことの一つとして、皆が、「誰かに負担をかけている」と思わなくてもいいように、
やはり、納得のいく資金活動をしっかりしていく必要があるだろう。トルコ会議でも、今回その点を特に皆で重要視しようということになり、
「豊かさ」の感覚が大事なのは変わらないが、与えるだけではなく「受け取る」ということに罪悪感を持たず、喜んで、堂々と受け取ろう、という議論があった。
後の資料にもあるが、スウェーデンのトーマスが、「意識的商業(Conscious Commerce)」という、これまでの常識とは違う、
パラダイムシフト後のビジネスのあり方について考え、実践していくチームのリーダーとなることを立候補しているので、これを読んでいる皆さんで、
一緒にやってみたい、という人は、是非、トーマスに連絡をとって、世界で連携して新しい「エネルギーのやりとり」活動を展開していってもらいたい、と思う。
<新しい可能性の扉を開けながら>
いわゆる「上」からの指示ではなく、下からの提案によって前に進んでいくHT。今までの常識にとらわれず、常に新しい未知なる道への探究心を忘れず、
いかなる時も、「もしかしたら、これまでとはまったく違う、新しい発想ややり方があるのではないか」、という、心と頭を開いた状態で、次々と、
新しい可能性の扉を開けながら、「恐れ」ではなく、「愛」という、この惑星の真の選択と共鳴していきたい。
色々な提案があり、色々な展望があり、色々な分かち合いがあった三日間だった。
気づきと、愛と、懐かしさと、安心感、そして何より、人類の希望になっている人々の光に満ち溢れた三日間だった。
最後のクロージングセレモニーの時は、オープニングの時と同じように、皆で手を繋ぎ、笑いながら涙を流していた。
何についてもやり方は色々で、それぞれの個性に溢れた集団だけれども、「自分達のやり方こそが優れたやり方なのではなく、単に別のあり方だ」という認識があれば、こんなにもお互いの「違い」に敬意を払い、感謝し、楽しむことができるのだ、という体験ばかりだった。
そこには、いつまでもお互いを変わらぬ強さで結びつける絆がある。それは、私達は、みんなで一つなのだ、という認識と、あなたは神の一部、私も神の一部、だから、あなたは私自身の一部であり、私という存在も、あなたの一部、そして、この宇宙は、一つの生命体なのだ、という認識と、実在する真実の力とは、愛のみだ、という認識だった。
エクアドルのディエゴの言葉が、これからのHTの役割を実によく表わしていると思う。
「HTの活動は、世界が破滅する、という恐れからの運動ではない。人間はすでに集合意識として『一つなるもの』を選択しており、
それが出現するためのスペースを提供するのがHTの役割なのだ」
このような観点から、具体的な案がどんどん出され、各国とも多彩なアイデア溢れる活動をしていっている。
日本も是非、これまでの考え方や、文化的価値観にとらわれすぎることなく、自由な発想で、新しい時代の子供達の発想もたくさん取り入れながら、
世界における重要な役割を、常に喜びを持って、のびのびと果たしていけたらと切に思う。
2004年12月19日